経営者が、常に悩まれている問題がお金に関するお悩みだと思います。「どのように資金調達しようかな?」「今度の仕入代の支払いのお金どうしようかな?」「新店を出したいけどお金は大丈夫かな?」「従業員の給料を上げてあげたいけどだいじょうかなぁ?」「このままお店を続けていけるかなぁ?」など、多くのお悩みがあると思います。
まずは、下記の事を確認して取り組んでみませんか?
1.利益が出ているのかよく分からない
経営者にお話をお伺いしていると、このようなお話が出てきます。
「実際に、翌月の月末に請求書が来て、初めて○○月は黒字だったんだなぁってわかるんくらいなんです。」
やはり、このような状況ですと、結果がわかるのに時間が掛かってしまっていますので、対策を打つのが遅くなってしまいます。
何よりこの状況では、経営をしているとは言えないと思います。
目標の売上を計画し、必要な投資を行ない、それを達成させる。そして、コストを出来るだけおさえるようにしながら、経費のコントロールをしていき、最終的には目標利益額を達成させる事が経営です。
月間でいくら売れれば利益が出るのか?
月間でいくらの原価率に抑えなければいけないのか?
月間で人件費率をいくらで抑えなければいけないのか?
などの数字を把握していないで、経営しているのではお金の悩みは尽きないと思います。
まずは、最低でも週間で損益を管理出来るようにしましょう。
そして、出来れば日別での損益が管理出来る体制を構築しましょう。
損益管理体制の構築には、少し工夫が必要になりますので、コンサルタントに相談してみてください。
日々の損益管理が出来るようになると、現在のお金の状況がわかるようになり、必要であれば対策を早く打つ事が出来るようになります。
2.利益が出ていなくて困っている
「開店してからずっと赤字なんです」「リーマンショック以降、赤字になってしまって・・」というご相談を多く受けます。
当たり前の話ですが、利益は、売上―経費=利益であらわせます。
つまり、売上が経費より多くなってしまっているので、赤字になってしまっていると言う事です。
そう考えますと、対策は2つしかありません。
①売上を上げるか?
②経費を下げるか?
になります。
そして、まず取り組むのは経費の削減になります。
そして、毎月売上が発生しなくても必ず発生してしまう固定費と言われる経費の削減に徹底的に取り組みます。固定費とは、家賃とか光熱費の基本料金などです。
固定費の削減が進んだら、次は変動費と呼ばれる売上が発生する際に生じる経費の削減に取り組みます。変動費は、主に原料費になります。
経費の削減と同時に売上アップにも取り掛かりますが、まずは止血をする。つまり出て行ってしまうお金を止めるという作業が最優先になります。
止血がある程度終わったら、効果的な販促の手段について検討し、徐々に攻めに転じていくというのが基本的な流れになります。
3.支払いのタイミングにお金が無い
飲食店は、日銭が入ってくる商売ですので、ついついお金持ちになってしまったような感覚に陥りやすいです。
その後、翌月に仕入れの請求が来ることや、税金の支払いがあること等を忘れてしまいがちになります。
常にお金が入ってくるから、その時に入るお金で払えば良いと安易に考えてしまいがちです。
そのため、お金を使ってしまい、支払い時になお金が無いなんて事も起きています。
どのタイミングでいくら支払うのかをきちんと管理し、常に準備しておくようにしましょう。
「明日、お客様が必ず来てくれるとは限らない」そういう緊張感を持って、お金は管理してほしいと思います。
4.銀行がお金を貸してくれない
経営者の方はこのように銀行の事をお話します。
「借りたい時に来なくて、借りたくない時に来る」
でも、これは銀行の立場から考えてみるとある程度やむを得ない気がします。
そんな銀行に対し、いかにしてお金を借りられるかは、経営者としてとても大切な資質です。
経営資源の中で最も必要となる「お金」をどのように調達し、どのように投資をしていくのか?これが、経営者の最も大切な仕事です。資金が無ければ何もできません。
一般的な企業では・・・
事業計画を作成する
↓
銀行にお金を借りる
↓
必要な投資を行なう(設備投資など)
↓
売上の拡大及び効率化によるコスト削減
↓
利益の増大
↓
銀行への返済
というサイクルが最も自然だと思います。
このサイクルを確実に行っていくためには、銀行にお金を貸してもらえる事が前提となります。
では、銀行は何故お金を貸してくれなくなるのでしょうか?
それは、簡単にいうと「この企業に貸しても返してくれなそう」と判断しているからです。
勿論、現在の財務諸表の状態を見て、債務超過だから無理などの理由もあります。
ですが、「事業計画を立てても、今までその通り実行してこなかった」とか、「経営者からの折り返しの電話やメールの返信がルーズなのでだらしない」とか、「世の中の不景気のせいにしている」とか、「きちんと損益管理が出来ていない」など、財務面以外での経営者の人柄や管理不足の評価でダメになっていることも多いのです。
ですので、まずは経営者個人として銀行の担当者に信用されるようになる事が大事です。決めた事を一生懸命にやってくれる経営者であれば、銀行は応援してくれます。まずは、お金が無くても、信用がある経営者及び企業になることが大切だと思います。
飲食店経営者として、お金に関する部分でお悩みの事も多いと思います。
お金のことでお悩みでしたら、まずはお気軽にご相談ください。
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